水道屋の道具なんて、あまり興味がないかもしれませんね。 知っていても役に立たないかもしれません。その時は読み飛ばしてください。 ご自分で修理などされるときに少し役に立つかもしれません。 まあ、簡単な修理に使う道具はどこにでも有るような道具ですから、心配には及びませんが。
給水装置にかかわらず配管には建物の中に配管する立管(立ち上がり管などとも呼ぶ)と、 建物の回りを通っている横引き管(横走り管などとも言う)に分けられていました。 現在では建物の規模がどんど小さくなり、 横引き管が建物の下を通らなければ配管できないところも多くなってきています。 こんな事情もあって最近ではヘッダー工法が見直されておると言うことでしょうか。
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水道法施行規則によると以下のようになっています。
第二十条 法第二十五条の三第一項第二号の厚生労働省令で定める機械器具は、 次の各号に掲げるものとする。
一 金切りのこその他の管の切断用の機械器具
二 やすり、パイプねじ切り器その他の管の加工用の機械器具
三 トーチランプ、パイプレンチその他の接合用の機械器具
四 水圧テストポンプ
管の種類によって切断する道具も様々です。種類によっては使ってはいけない道具も有るのですが、 それが守られているかどうかは現場を見ていないとわかりません。
管を切断する道具では万能選手でしょう。これで切れない管はないと言って良いくらい万能です。
しかしながら実際に使っている人はごく少数だと思われます。
配管にもスピードと正確性を要求されるようになってきているので、便利な道具がいろいろでてきています。
切りくずがたくさん出るのと時間がかかるのが難点で、これが敬遠されているのかもしれません。
名前は塩ビカッターと呼ばれている場合が多いですが、ポリエチレン管などにも広く使われています。
切りくずは全くでませんし、大変きれいに切れますが、切り口が鋭利で塩ビ管などを繋ぐには、
給水装置工事の材料ででも紹介したように面取りをしなくてはなりません。
薄い砥石を回転させて切断する、回転砥石切断機。排水設備などで使う大口径の塩ビ管などの切断によく使われます。
手持ちタイプの通称サンダーと呼ばれる道具も工事中には頻繁に登場します。
この切断機はライニング鋼管やポリエチレン管には適しません。
ライニング鋼管の場合金属部から熱が発生して、ライニングしてあるビニル管が剥離を起こしてしまいます。
時間と共に劣化する原因を作ってしまいます。
ポリエチレン管なども切りくずが粉にならず、熱で溶けたような切り葛になるため、場合によっては危険ですし、
切り口の劣化に繋がります。
金切りのこを電気を使いモーターで動かすものです。既設管の切断などに威力を発揮します。
金切りのこと違うのは、刃を支えるつるが無く、むき出しの歯を前後運動させます。狭い場所でも便利ですね。
上記の砥石の代わりに、ダイアモンドチップの付いたのこぎりの歯を高速で回転させて切る道具です。
砥石のようにこするのではなく切削して切断しますので、熱の発生が少なくライニング鋼管などの切断にも適しています。
非常に高価な道具ですが、あらゆる管に適応するため大規模な工事には欠かせないかもしれません。
金切りのこを帯状に繋いだ刃を回転させて切断する道具です。金切りのこ同様ほとんどの材料に使えます。
比較的大規模な工事の時などに、まとめてたくさんの管を切る場合などに威力を発揮します。
ライニング鋼管専用の切断機です。通常はねじ切り機に付属していることが多いです。
上記の高速ソーとはちがい、極低回転で切削しながら切断します、より熱の発生が少なく、
ライニング管の切断に適しています。切り口の劣化も心配なく正確なねじ切りの一翼を担います。
ローラー式の刃で回転させながら管を切る道具です。鋼管用にも良く似たものがありますが、
もう少し刃の厚みが薄く鋭利なモノになっています。銅管の他架橋ポリエチレン管などの切断にも向いてます。