水道工事の本当のところその4

水道工事の材料

水道工事に使う材料は、年々新しくなってきています。一番よく使われている材料は何か、 昔は何を使っていたか、最新の材料とはどんなものがあるか、色々考えていくことにします。

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材料選択の自由はユーザーの権利

別のページで述べていますが、公認業者制度から指定工事店制度にかわると同時に使用材料についても、 今までは自治体が独自に水質やその他の条件の地域性などを加味して決めてきましたが、 自由競争の概念を取り入れるため、JIS及びJWWAを基準として、 規格品や認証品なら好きなものを選ぶことができるようになりました。

使う材料によって、材料自体の値段が違うのに加え、その材料の特徴から、 接続や加工にかかる費用が違うため、工事費に大きな違いが出ることになります。

こんな状態の中からユーザー自身が好きな材料を決めると言っても、可能なのでしょうか。 また、ほとんどの場合なんの説明もなく、勝手に進んではいませんか。 本来使うべき材料はユーザーが選択できるのです。それはユーザーにとっての権利であり、 何人もこの権利を奪うことはできないはずです。

残念ながら今のシステムでは、材料を選ぶ際の判断基準がユーザーに示されているとは言い難い状況です。 ここで紹介する材料の特性や、価格の差などを吟味して、自分のニーズに合った材料を選びましょう。

ここで1つ注意が必要なのは、法律がかわるまでは、水道屋は完全な自由競争ではありませんでした。
テリトリーが厳しく決められており、他の自治体の工事に行けないのは当然の事ながら、逆に他の自治体から工事に来ることもありませんでした。
これは水道事業が各自治体に任せられていたのと、自治体はできあがる給水装置にそこそこ責任を持たなければならなかったという理由があります。
つまり、使う材料や工事金額を一定に保つことで、ユーザーの利益に差が出ないようにしたわけです。
こういった理由から、自治体が発行する単価表というものがあり、その単価表にしたがって全ての工事がされていましたので、どの業者に依頼してもほとんど金額がかわらない、言い換えれば住民の負担が公平になるようにされていたわけです。
しかしながら、今回の法改正では自由競争の原理を採用することになり、価格についても公正取引という観点から単価表が廃止されました。
つまりお役所は業者と住民の取引には関知しないと言うことです。
すごく理想的に見えますが、ここに落とし穴が潜んでいます。
最近、水道の修理を頼んだら法外な金額を請求されたが、支払ってしまってから気がついたので、結局泣き寝入り。等という話をお聞きになったことはありませんか。業者とユーザーの自由な取引を妨げませんが。どんな場合も保護しませんと言うわけです。
したがってどんな材料でどれくらいの金額かは、ユーザーが勉強してその判断をしなくてはならないのです。
今までと同じようなつもりで任せたままにしていると、まったく予想していなかったものができているかもしれません。
材料の善し悪しと金額とを吟味して、より自分の考えに近いものを選び後悔のないお家を建ててくださいませ。


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Updated: April,10,2015.