給湯設備工事の材料は、熱源(湯沸かし器や温水器)から、水栓までの管です。 これについては図面や材料明細が残っていないのが実情です。良心的な業者は、 工事完成後の請求書などに図面を添付していることもありますが、まれなことです。 ちなみに当社は、請求時に全ての図面と材料明細を添付しています。 これからはそういったことも指定工事店選びの判断要素になるかもしれません。
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肉厚の厚いLタイプと肉厚の薄いMタイプとがあります。上水道にも使えるのですが、 法改正前の役所の施工基準に有ったのか無かったのか、あまり使われているところを見たことがありません。 給湯用には官公庁関係以外はMタイプを使うことが多く、ナマシ銅管で柔らかく巻いた状態で納品されますので。 扱いが楽で継ぎ手も少なくて済みます。現在でももっとも一般的な給湯設備の材料だと言えるでしょう。
青水の発生や、緑青の毒性[B]などで一時期敬遠されがちでしたが、まったく問題ないことが判明しています。 また、孔食や浸食による漏水に対しても、錫メッキなどの新しい工夫がされ改善してきています。 また、銅には抗菌作用[D]もあり一時期世間を騒がせたO-157にも有効ですし、 微量の銅を摂取することは健康に良い[E]ことだと言われています。
軽い、施行が簡単、安いなどの理由で一時期爆発的に普及しましたが、熱源の周辺で予想以上の温度にさらされたり、 圧力に激しい変化があった場合などに破損する事故が発生してから、あまり使われなくなってきたようです。 熱可塑性を抑えた結果でしょうか。耐衝撃性が著しく乏しいようですので、業者が使用を控えたというのが正しいでしょうか。 現在一番よく使われているのは、電気温水器の絶縁用だったと思います。他に使ってるかなぁ:-)
鋼管の剛性と塩ビ管の耐食性を併せ持つ給湯用の硬質塩化ビニルライニング鋼管。 私自身数回採用したことがありますが、すばらしい実績を残しています。
給水装置でも取り上げましたが、現在どんどん普及している材料です。 軽くて施行が容易、しかもスケール(垢)などが付着しにくく衛生的とのメーカー談。 最初から保温剤が巻き付けられているものもあり、ますます施行がスピードアップしそうですね。 これも給水装置の時と同様、ヘッダー工法が用いられることが多いようです。