衛生器具を取り付けるというのは建物が仕上がる段階です。最後に美しく仕上げる、職人の腕の見せ所です。 ここで間違った道具を使ってしまっては台無しです。 衛生器具は美しくメッキされたモノや塗装されたモノが多く、取り扱いがデリケートです。 メッキを施した水洗金具をギザギザの歯が付いたパイプレンチやウォーターポンププライヤーなどで取り付けている口光景を良く目にしますが、 まったくもって目を覆いたくなる光景です。
誰でも知っているモンキーレンチ、水道屋でも必須アイテムです。小口径のナットや袋ナットなどよく使います。
メッキされた器具に傷を付けないためナットに掛かる部分に樹脂を使ったモノもあります。
なぜか職人の間では「イギリス」と呼びますが、モンキーレンチがオフセットしているのに対し、
あごの部分が柄に沿って閉口に動きます、そのため大口径に対応できます。
この工具には全てが樹脂でできた製品もあります。
ヘキサゴンレンチとかアーレンキーなどと言います。水栓を付ける口の壁との出面を合わせるための継ぎ足しソケットという部品を付け外しする道具。
美しく仕上げるには必需品と言えるでしょう。
名前の通り単水栓を付けるためにある専用のレンチ、樹脂被覆されたモノやステンレス製などがあるが、
どちらも水栓に傷が付かないように工夫されています。
ベルトレンチとかストラップレンチなどと言います。ベルトを巻き付けて締め付けるレンチで、
メッキされたパイプなど傷が付けられないパイプをねじ込むときに使います。
いろいろな器具を壁面や床に取り付けるのに使います。プラスやマイナスはもちろん、
各種サイズが必要です。最近は電動ドライバーを使うことが多く先端のビットを替えることで各サイズに適応できる。
ナットの締め付けなどに使う、いちいちナットから放すことなくラチェット機構で閉め終えるまで放す必要のないレンチ。
便器の取付などに威力を発揮します。
タイルやココンクリートなどの壁面に穴をあけるドリル、ハンマードリルより微振動で美しく正確な穴をあけます。
樹脂プラグやAYボルトなどで器具を取り付けるために使います。
特殊な器具や部品などを取り付けるときは専用工具を使います。それそれ工夫を凝らした工具が各メーカーから販売されています。
無くても何とかなるモノもありますが、やはり専用工具を使うと早く美しく仕上がります。
一式揃えるとかなりの種類になります。修理などにも威力を発揮します。