接続と言っても管の種類によってその方法はまちまちです。対して道具のいらないモノから、 たくさんの道具を使うモノまで、見ていくことにしましょう。
先ず必要なのがウエス、いわゆるボロ布。これで管の外面と継手の内面を清掃します。
最近ではウエスを売っていたりしますが、古い下着やTシャツなどで充分です。
メリヤスなどの綿製の布が使いやすいでしょう。全ての管種の接続に必要です。
その次に面取り器、管の切断したあとは角が鋭利になっています。少し面をとることでスムーズな接続ができます。
比較的小口径のモノは面取り器で管口を整えます。大口径のモノは金切りノコの背などで内外面とも整えます。
これをするとしないでは性能に著しく差が出ます。塩ビ管の内外面やビニルライニング鋼管の内面、またポリエチレン管などに使います。
さて、大口径の本管などに使う様な管では人力だけで挿入接合するのが困難な場合があります。
そんなときのために挿入機というモノがあります。TPOに合わせて使うように心がけます。
もっぱら塩ビ管の接着継手とゴム輪受け口継手に使います。
ほとんどの作業をモンキーレンチなどで代用していますが、それぞれのナットのサイズにあったスパナを使うのが本来のあり方です。
どうしても持ち歩く数が増えるため調整のできるモンキーレンチの方が便利のようですが、正確なサイズを常に保ちますので、ナットの角をなめることもなく美しい作業ができます。
また、調整部分がないので手狭な場所などには有利と言えるでしょう。
鋼管類の継手は宅内を基準に考えた場合ほぼ全てがネジによる接続です。
鋼管に継手をねじ込むための道具がパイプレンチです。
鋼管外面の状態によって使い分けなくてはいけません。
外面が錆止め塗装と亜鉛メッキの場合は通常のパイプレンチで接続できますが、
外面に被覆が施されている鋼管は、被覆を痛めない構造のパイプレンチを使わなくてはなりません。
それぞれを用意するのは大変なことですが、出来上がった設備の品質を考えると当然のことと言えるでしょう。
鋼管に継手をねじ込む際、鋼管を固定しておく台です。固定式のものや折り畳み式のものなどがあります。
これもパイプレンチ同様、鋼管の外面の状態によって使い分けます。
銅管の接続にはトーチランプが必要です、白灯油を使う従来のトーチランプとカセットボンベなどができて軽くて便利なガストーチランプが有ります。
最近ではほとんどガストーチランプが使われています。
銅管の接続に使います、溶融温度が高く給湯は移管などの過酷な条件にも耐えるロウを使います。
エアコンのガスは移管などよりは低い温度ですのでガストーチランプで接続できます。
銅管の接続時に使います。フラックスで酸化させロウの流れを良くします。
強い賛成ですので皮膚や衣服に付いた場合はすぐに洗い流すようにしなければなりません。
また、ロウ付け完了時には余分なフラックスを水の付いたウエスなどでふき取っておかないと、
銅管表面の酸化が進み思わぬ漏水の原因となりますので注意が必要です。