何はなくても面取り器と言うくらい大切です:-) 。ちょっとオーバーかもしれませんが、
それくらい言っておいても実行しない人がいます。これは○○でも述べたように配管にとって命取りになりかねません。
塩ビ管の面取りはもちろん、塩ビライニング管の内面取りなど、用途はたくさんあります。
決して高価な道具ではありません。持っていない方が不思議なくらいです。
鋼管用の面取り器です。現在は内面がライニングされているので、塩ビ用の面取り器でも代用が可能です。 鋼管の内面も最低限の面取りができてないと、コアの付いた継手がうまく収まらず事故の原因となります。
オスターとかリードと言った手動式のネジ切り機があります。
若い世代の人は試験の時に初めて見るのではないでしょうか。最近ではほとんど見かけなくなりました。
電動式のネジ切り機を上手く使うためのコツはこの手動式のネジ切り機にあります。
手動式のネジ切り機を使ったことがある人は電動式のねじ切りの刃が長持ちすると言っても良いでしょう。
それはねじ切りのコツを知っているからに他なりません。やったことのある人にしかわからない話ですね。
最近ネジ切りと言えばこれのことでしょう。誰も手動式を想像する人はいないと思います。
最初の調整さえしっかりしておけば、規格にあった美しいネジを自動で切ってくれます。
ねじ切りの調整はJIS規格のネジゲージで行います。
この作業は定期的にやらなくてはなりません。また、本来ならダイスまたはチェザー(ねじ切りの刃)を
ネジ切りした数を管理して適当な時期に取り替えるのが良いはずです。
ガス工事の会社ではネジ切りに回数を数えるカウンターが付けられており、
一定の回数を切った刃は取り替えるよう義務づけられています。
水道工事の場合そのような規定は今まで見たことがないので、各社の基準による物と思われます。
ネジゲージもなく、カウンターもなければ規格にあったネジを切れているのはどのようにして判断するか、
難しい問題ですね。各社の自主性に任せるしかないようです。
最近のねじ切りは精度が要求されます、なぜなら防食のための継ぎ手がネジの規格に厳しいからです。
機会が有れば写真などを交えてご説明することにします。
最近の銅管は外面被覆巻き銅管が主流ですので、接続箇所は被被覆を剥がしておく必要があります。
銅管の表面にくずを付けないようにはぎ取る必要があります、カッターなどで無理をせず、専用工具を使うのが無難です。
巻き銅管は非常に柔らかく、納入された時点で少し楕円に変形しています。
管の切り口もチューブカッターなどで切った場合内側に絞り込まれたような形状になっていますので、
できるだけ真円で真っ直ぐになるよう加工しなくてはなりません。
これを怠ると、ロウが管内に流れ込んだり、ロウが均一でなくなり強度が低下したりします。
管の外面と継手の内面を紙ヤスリやワイヤーブラシを使って、酸化皮膜や汚れを落とします。
これも怠るとうまくロウが回りません。