水道に関わる規格として代表的なものにはJISやJWWAやローカル規格 などが有りますが、自治体固有のローカル規格はさておき、少しご紹介します。排水設備関係ではJSWASやHASSなどがあります。
工業標準化法に基づく規格、水道関係では主に[JIS A](土木及び建築)で、設備・建具、[JIS B](一般機械)で、機械部品類、 [JIS G](鉄鋼)で、鋼材・鋳鉄、[JIS K](科学)で、石油製品・ゴム・プラスチック、[JIS R](窯業)で、陶磁器・断熱材・ガラス繊維・ホウロウ、 [JIS T](医療安全用具)で、医療用設備・機器・福祉関連機器、[JIS Z](その他)など、たくさんの規格が制定されています。 自分の家の設備を施工するときは、JIS規格品で有れば、好きなものを選ぶことができます。
日本水道協会の団体規格、JISでは団体規格を国家規格を補完する規格[A]と定義しています。 日本水道協会の検査制度の背景と沿革[B]では、国の工業標準化事業発足前に制定された。 と言っております。水道事業体の正会員、個人の特別会員と、企業の賛助会員からなる社団法人で、いわゆるお役所と機器メーカーの団体と思って良いでしょう。 日本水道協会では、水道用品の検査や水道の普及に関する事業を行っています。JWWA認証品は多種多様で、JISよりさらに細かく決められています。 また、検査項目にはJIS規格も含めISO(国際標準化機構)規格の審査にまで言及しています。 これも、JIS同様、JWWA認証品の中から好きなものを選べます。
下水道用資器材調査認定委員会を設けて下水道用資器材の各種規格を制定するとともに、適正な品質管理と効率的な検査を目的とした認定工場制度を実施し、下水道用資器材の品質の確保に努めています。
空気調和・衛生工学会では、標準仕様書・施工基準または製品改良に関する規格をHASS (Heating,Air-Conditioning and Sanitary Standard)として制定し、業界の基準とするほか、これを工業技術院にJISとするよう具申しています。 排水用の継手や小口径汚水マスなどが最初はこれから始まりました。標準的なものからJIS規格に取り上げられているようです。
他にも色々規格はあるのですが、余裕ができたら徐々に増やしていこうと思います。 上記の規格に合格していれば安心して使うことができますので、ひとまずこれだけと言うことでご了承下さい。