ツタヤ兄弟商会の仕事その2

水道屋について

その昔、「水漏れこうすけ」なんて言うテレビドラマがありました。わかる人はそこそこの歳かな:-)  それ以来見たことも聞いたこともありません。そんなに目立つ職業でもないし、格好の良い仕事でもないかもしれません。 しかし、国民の生活基盤である、衣食住の一端をになう重要な職業と自負しています。 最近は水道だけでなく、システムキッチンや洗面化粧台、はたまたユニットバスなどのいわゆる住宅設備を扱うことから、 設備屋などと言われることが多いようです。

どんな仕事をしている?

一言で水道屋と言っても、やっている仕事は色々です。 こんな仕事まで水道屋がするのと思われるかもしれません。目から鱗が落ちれば水道屋の思うつぼかな。:-)

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本管工事

上水道のところで説明した、導水管[A]送水管[B]配水管[D]などを布設する工事。 道路を掘削して行う工事なので、土木工事も含まれることになります。 主にダクタイル鋳鉄管という、粘りのある強い鉄の管で配管されます。 阪神淡路団震災いこう、抜けにくく歪みにも強い、伸縮可とう継ぎ手が使われています。

下水道にもこの本管工事があります。排水幹線とか排水支管などと呼ばれます。 管の種類は塩ビ管が主流になっていますが、排水支管などでは陶管などが使われることもあります。 塩ビ管の継手はゴム輪形の可とう管でねじれなどには強いですが、地震などの場合は勾配が狂ってしまいますので、使い物にならないのが現実です。

給水工事

配水本管から分岐して止水栓やメーターを取り付け、 宅内の配管やバルブを通じて最後の蛇口まで水を出すための工事。 硬質塩化ビニル管や、ビニルライニング鋼管、ポリエチレン管などが使われます。 最近ではヘッダ方式という新しい配管工法が徐々に増えています。

排水設備工事

主に下水道のところで説明した、排水口から公共汚水マスまで接続する工事を指します。 家の回りの所々にマスが見えるはずです。以前はコンクリート製で直径30cmくらいの鉄製の蓋がついたマスを使っていましたが、 最近では硬質塩化ビニル製の小口径マスというものが普及して、直径15cm程度のプラスチック製の蓋がついたマスに変わってきています。

衛生設備工事

衛生陶器類、洗面器、浴槽、流し台、大便器、小便器、手洗い器、タオル掛け、鏡、手すりなど、 多種多様に渡りますが、厳密には水栓類もこのカテゴリーに入ります。 最近は福祉機器の個人宅への設置が増え始めています。

給湯設備

給湯機から、給湯管を布設し、必要な箇所へお湯が出るように配管します。 主に被覆銅管が使われていましたが、最近では特殊なポリエチレン管を用いる工事が増えています。 銅管の特徴である、青い水や水流によって起こる孔食という現象から解放されます。

空調設備工事

エアコンやセントラルヒーティングなど、空気調和設備工事も水道屋の仕事なんです。驚きました? 昔はお湯や蒸気を配管して各部屋の暖房をしていた名残かもしれません。

換気工事

そう、換気扇の工事ですね。電気屋さんの仕事じゃないのと思われるかもしれません。 でもれっきとした水道屋の仕事に入ります。もちろん電気を繋ぐのは電気屋さんお仕事ですが。 天井に着いている換気扇などは、管を使って排気しているでしょう。つまり、配管工事なので水道屋と言うことでしょうか。

その他・修繕など

修繕と言っても幅が広いのですが、道路を掘って本管の水漏れを修理するのも、ご家庭の蛇口のパッキンを替えるのも、 両方とも重要な水道屋の仕事です。水道屋の工事の中で一番技術の必要な仕事がこの修繕です。 難しい修理ほど熟練の技術が必要で、新しい場所に新しい管を布設するのとはわけが違います。 その一番難しい仕事をみなさんは日曜大工でやろうとしているわけですね。チャレンジャーとでも申し上げておきましょう:-)


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Updated: April,10,2015.