お宅の止水栓はどこにあるかご存じですか。最近の戸建て住宅では玄関やガレージの入り口付近にの地面に長方形のボックスが見えるでしょう。 古い戸建て住宅では長方形のボックスの他道路に円形の小さなボックスがあったりします。
戸建て住宅の場合、長方形のボックスを開けると量水器(メーター)と並んで止水栓が見えるはずです。
左の写真はメーターボックスの様子。地域や年代によって多少異なります。これは樹脂製のボックス。 中の写真はボックスを開けたところ。[1]が止水栓のハンドル、[2]が量水器(メーター)。 右の写真は止水栓を閉めているところ。このタイプでは時計回りに硬くなるまで回します。
量水器(メーター)を注意深く見ると思わぬ水漏れを発見できるときがあります。検針のおじさんに「お宅どこかで水漏れしてますよ」などと言われたことはありませんか。
おじさんもメーターを見て予測しているに過ぎません。
さて、メーターの写真で示しているところにパイロットメーターが付いています。
他に付いている指針とは明らかに違いますので一目で見分けが付くはずです。
このパイロットメーターは極少量の漏れでも敏感に反応して回ります。
したがって、全ての水栓を止めているにもかかわらずこのパイロットメーターが回っていると、どこかで水が漏れていることになります。
時々注意して見てみると良いかも知れませんね。
集合住宅ではほとんどの場合、玄関を出た階段の踊り場に鉄の扉があり、電気やガスのメーターとともに水道メーターと止水栓が納められています。
ところが量水器の取替などの都合で全て一階の特定の場所に集中して設置してある場合も見受けます。 前者の場合、1つの扉に隣とあわせて2個の量水器が並んでいる場合がほとんどです。間違えないように止めなければなりません。 量水器2次側(バルブと反対側)の管があなたの部屋の方へ入っている事を確認しましょう。 後者の場合は、部屋番号が書いてあるはずです。良く確認しましょう。 どちらにしても自信がないときは水道料金の検針票等を見ると量水器番号が書かれていますので、確認することができます。
最近の設備はわざわざ元栓を止めなくてもそれぞれの器具に止水栓が付いている場合もがたくさんあります。 そんなときは水道事業者(お役所)管轄の元栓をわざわざ止めずに修理することができます。
洗面台などは下の扉を開けると止水栓が並んでいます。キッチンもデッキタイプは扉の中に、腰掛け便器はタンクの横に有ります。 小便は押しボタンのある器具の付け根にあります。ハンドルが付いているものとマイナスドライバで回すタイプが有ります。
左の写真は洗面台の下です。この写真では右側に1つしか止水栓が見えません。洗面台が水しか出ないタイプです。 お湯も出るタイプの洗面台では、左側にもう一つ付いています。このタイプは「アングル形止水栓」と言って3角形のハンドルが付いています。 中の写真は洋風腰掛け便器に付属している止水栓です。写真では向かって左に付いていますが、向かって右側に付いているタイプもあります。 3角形のハンドルはついておらず、マイナスドライバーで回す構造になっています。 右の写真は小便器のフラッシュバルブに付いている止水栓です。突然止まらなくなったときなどに覚えておくと便利です。 この止水栓も腰掛け便器同様マイナスドライバーで回す構造です。
水道の修理の仕方を解説しているページは他にもたくさんありますが、案外忘れているのが元栓の開け方です。 修理後に元栓を開けるときは、修理した水栓をほんの少しだけ開けた状態で元栓をゆっくり開けます。 水栓コマや水栓自体を取り替えたとき、配管内に少なからず空気が入ってしまいます。 空気が入ったまま締め切った状態で元栓を開けると水栓付近で空気が圧縮されます。 この状態で水栓を開けると思わぬ勢いで水と空気が飛び出してきますので、場合によっては危険を伴います。 したがって状況が許す範囲で可能な限り少しだけ水栓を開けたまま元栓を開けるようにしてください。
元栓は反時計回りにいっぱいまで回して開けますが、ハンドルが硬くなったところから半周だけ時計方向(しめる方向)に回しておきましょう。 こうしておかないと、次回元栓を閉めるときにハンドルが固着して回りにくくなることがあります。ちょっとしたコツですね。