配管の詰まり佐久間 伸一 : 2011/10/25(Tue) 09:36 No.468 |
水の出が極端に悪くなり、バルブを外してみたところエルボの中が錆で詰まってました。建築業者に問い合わせたところ「20年ほど前の施工であり、当時のエルボには内面ライニングはしてなく錆の発生は不可抗力である」と言われました。本当に施工上の問題はなかったのでしょうか。
1. Re: 配管の詰まりNOB@管理人 : 2011/10/25(Tue) 12:01 No.469 |
佐久間様
微妙な年数ですが、ちょうど過渡期に有るようですね。
一番簡単なのはお近くの役所の水道局に聞いてみればすぐに分かります。平成10年に水道法の改正があって、それ以降は施工主が自由な管材料を選べるようになりましたが、それ以前は役所が指定する材料を使わなければなりませんでした。
20年前ですと平成3年から4年あたりですから、まだ役所が指定する材料を使っていたはずです。その当時の役所の指定通りの配管材料を使っていたとしたら、不可抗力と言えますね。
その当時の配管はビニルライニング鋼管というものを使っていたのだと思います。鋼管の中にビニル管が挿入してある複合管です。この管自体は完璧ですが、その当時は継ぎ手に問題がありました。
継ぎ手にも外部内部とも樹脂の塗装がしてあるのですが、管端の処理が不十分でした。もちろん防錆剤は塗布しているのですが、20年となると完全に錆びてしまいます。一旦錆が発生すると継ぎ手の内部塗装が錆で浮いてきて継ぎ手内部を完全に詰まらせてしまうという事故があちこちで多発しました。
今から16,7年前にこの欠点を克服するべく、コア内蔵型継ぎ手というものが開発されました。これによって継ぎ手付近での錆がほぼ完璧に抑えられて、朝一杯の赤水の発生も無くなってきました。
残念ながら、佐久間さんのお宅では前者の配管になっているようですね。腐食が進むと継ぎ手付近からの漏水も考えられます。当時の配管はだいたい10年保てば良しとするような感覚でいたようです。
現在は優れた材料が開発されて、錆の出ない配管になっています。いずれあちこちから漏水と言うことも考えられますので、どこかで思い切って新しい配管に替えてしまうと言う判断も大事だと思います。